東大和×信州伊那谷、産直ジビエが食べられる意外な店

AIが席巻する世の中、クロスケ酒場について記事を書いてもらいました。

昭和の器に信州の中身

東大和市駅から歩いて数分。向原の青梅橋ビルに、昭和レトロな装いの大衆酒場が佇んでいる。その名も「クロスケ酒場」。外観も内装も、どこか懐かしい昭和の匂いがする店構えだが、扉を開けて驚くのはメニューの方だ。看板に並ぶのは、長野県伊那谷から直送されるジビエと高原野菜、そして地元の酒蔵から届く地酒。東京郊外のありふれた居酒屋かと思いきや、実は信州とがっちり結びついた一軒だった。

クロスケ酒場のコンセプトは「昭和レトロ×今どき」。制服のシャツにサロンを巻いたスタッフ、懐かしい音楽、レトロな内装。一見さんでも気負わず入れる開放的な雰囲気は、まさに大衆酒場そのものだ。ところが料理を見ていくと、伊那谷の農家や酒蔵から直接仕入れた食材が主役を張っている。地産地消ではなく「地産多消」、つまり良いものを首都圏で多くの人に消費してもらうという考え方を掲げているのが面白い。器は昭和、中身は信州という組み合わせが、この店の一番のギャップだ。

名物は鹿肉のメンチカツ

看板メニューのひとつが、伊那谷から届く鹿肉を使ったメンチカツ。都内の居酒屋でジビエを気軽に注文できる店はまだ少なく、しかも産地が明確というのは意外と貴重だ。臭みを抑えた仕立てで、ジビエ初心者でも入りやすい一品になっている。合わせる酒は、同じく伊那谷の酒蔵が仕込む地酒「信濃錦」。山からの雪解け水と低農薬米で造られており、料理と酒の産地を揃えて楽しめるのがこの店ならではの体験だ。

もうひとつの顔、48年変わらない昭和ナポリタン

ジビエと並ぶ名物が、地元の老舗店から味を引き継いだという昭和ナポリタン。48年間変わらない味付けというフレーズには、地域に根づいた店の歴史が透けて見える。信州の新しい食材と、東大和で受け継がれてきた昔ながらの一皿が同じ卓に並ぶのが、この店らしい景色だ。自家製のだし巻き玉子やハムカツも定番人気で、〆の一皿としてナポリタンを選ぶ常連客も多いという。

一人でもふらっと入れる懐の深さ

カウンター席があるので一人飲みにも対応でき、テーブル席や座敷もあるので宴会やデート、子連れ利用まで幅広くこなせる。予算感は夜3000円台後半とほどよく、年中無休で日〜木は17時から24時、金土は17時から26時までと遅くまで開いているのも郊外の店としてはありがたい。

姉妹店はまさかのジンギスカン

さらに掘り下げると、クロスケ酒場には姉妹店として信州ジンギスカンを提供する「羊スケ」がある。同じ伊那谷ルートの食材を使いながら、片やレトロ酒場、片やジンギスカン専門というのも面白い展開だ。この二軒をはしごすれば、東大和にいながら信州の食と酒を一晩でひと通り味わえる、ちょっとした小旅行気分が楽しめそうだ。

東大和市駅からすぐという立地にありながら、伊那谷という遠く離れた土地とつながっている。昭和レトロの看板の裏に、産直ジビエと地酒という意外な顔を持つクロスケ酒場は、東大和の居酒屋事情を語るうえで外せない一軒と言えそうだ。


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