明治時代、二月の居酒屋の風景

暖房器具や物品が乏しい明治時代、2月の居酒屋は今とはまた違った**「冬の情緒」と「厳しさ」**が入り混じった独特の空間でした。

当時の雰囲気をいくつかのポイントで紐解いてみます。

1. 暖をとる主役は「熱燗」と「鍋」

2月の凍えるような寒さの中、居酒屋(当時は「一杯飲み屋」や「煮売屋」とも呼ばれました)の主役は何と言っても熱燗です。

  • お酒: 現在のような冷蔵技術はないため、冬は温めて飲むのが基本。安価な居酒屋では、錫(すず)や陶器のちろりで温めたお酒が、労働者たちの体を芯から温めていました。
  • 名脇役: 湯気が立ち上る**「おでん(関東煮)」「あんこう鍋」「どじょう鍋」**などが人気でした。特に明治時代、おでんは煮込み料理として庶民の味方でした。

2. 「牛鍋」ブームの余韻

明治といえば「文明開化」。2月の寒い夜には、滋養強壮を兼ねて**牛鍋(ぎゅうなべ)**を囲む光景もよく見られました。 「牛を食わねば開化不全」と言われた時代。味噌仕立てのタレで牛肉とネギを煮込む香りが、冬の冷たい空気の中に漂っていました。

3. 店内の雰囲気と設備

現代の居酒屋のような明るいLED照明やエアコンはもちろんありません。

  • 灯り: 石油ランプやガス灯(都市部の一部)が使われ始めましたが、個人経営の小さな店ではまだ行灯(あんどん)の暗い光が主流。少し煤けた、薄暗くも温かみのある空間です。
  • 暖房: 炭を熾した**長火鉢(ながひばち)**が暖房兼、徳利を温める道具として活躍していました。客同士が火鉢を囲んで肩を寄せ合う、かなり密な空間だったはずです。

4. 2月ならではの風情

明治期の2月は旧正月にあたることも多く、節分などの行事に関連した肴(豆やイワシなど)が並ぶこともありました。また、雪が降れば「雪見酒」と洒落込む客もいましたが、大半は冷え切った体を温めるために、厚手の半纏(はんてん)を着たままクイっと一杯ひっかける、実用的な避寒所としての役割が強かったようです。


豆知識: 明治時代の居酒屋は、入り口に「縄のれん」がかかっているのが目印でした。これが現代でも居酒屋を「縄のれん」と呼ぶルーツの一つです。


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