春の風が心地よくなってくると、なんとなく外へ出かけたくなりますよね。
桜の名所も素敵だけど、今年の春はちょっと趣向を変えて、「酒蔵めぐり」をしてみませんか?
新酒が仕上がるこの季節、酒蔵には春だけの特別な空気が流れています。
■ 春の酒蔵は、まるで“香りの庭”
酒蔵といえば、冬の寒い時期に酒造りが行われるイメージがありますが、春はその集大成。
ひと冬かけて丁寧に仕込まれたお酒が完成し、蔵から新酒の香りがふんわりと漂い始めます。
酒蔵の白壁が春の陽ざしを受けてやわらかく光り、どこか懐かしくて穏やかな風景が広がる…
その場所に立つだけで、肩の力がふっと抜けるような感覚になります。
■ 蔵開きイベントは、春の楽しみ
春になると各地の酒蔵では「蔵開き」イベントが開催されることが多く、新酒の試飲ができたり、酒蔵見学ができたりと、普段はなかなか味わえない体験ができちゃいます。
地域によっては、桜の咲く並木道を歩きながら、いくつかの酒蔵をはしごできる“酒蔵まつり”も開催されていて、まるで春のピクニックのような気分。
お酒好きにはもちろんたまらないイベントですが、ソフトドリンクや地元のスイーツ、郷土料理が並ぶところも多く、家族連れや友達同士でも十分楽しめます◎
■ 春の酒は、どこかやさしい
春に出る新酒は、味わいがとてもフレッシュでやさしいのが特徴。
口に含むと、米の甘さや旨みがふわっと広がって、どこか春風のような柔らかさ。
最近では、春限定ラベルや、桜をモチーフにしたパッケージのお酒も多く登場していて、贈り物にもぴったり。旅先で出会った一本を、自分へのごほうびに持ち帰るのもおすすめです。
■ 春の旅に、酒蔵という選択を
静かに流れる時間の中で、丁寧に造られたお酒を味わう。
地元の人とおしゃべりしたり、古い建物を眺めたり、そこにしかない空気を感じる。
そんな春の酒蔵旅は、派手じゃないけれど、心にじんわりと残る豊かなひとときです。
今年の春は、ほんの少し足をのばして、酒蔵の町を訪れてみてはいかがでしょうか?